けいのむさん、あそこのお店行って見て来てくださいと、怖いもの見たさの探索を頼まれて来訪。

新大橋通りに面して、カレーハウス ノイのお隣。

なんかやっているのかどうかもわからない、謎のとんかつ屋さん。

表には、上カツライス 750円とカツライス 650円の看板が、雨風を受けて染みも変色しつつ掲げられています。なんか宝探しの地図みたい。

よく見れば、違いは生野菜が付くか、付かないかで100円の違い。


一応アルミサッシに入替えられたガラスの引戸を開けようとしても半分しか開きません。なんじゃこりゃ、鴨居が下がっちゃってるんでしょうか…しかしこれは事前に情報で織り込み済。

ガラリと開けて入店すれば、13時と言うのに親父さんはカウンターで新聞広げて読んでて、お客にビックリという感じw

黒いL字のカウンター8席のみの店内。貸切です。NHKのAMラジオがBGM。

メニューは、ヒレカツライス、上カツライス、カツライス、鳥唐揚ライスの4種類。

上カツライス 750円をお願いします。

油も火を落としちゃってるから時間かかるかな。

家庭用と思われる冷蔵庫の中からお肉を出して筋切りと下味を付けたところで油の温まるのを待ってます。

店内には、やたらとカレンダーが貼られています。厨房内に一つ、カウンターの横に大相撲が一つ。着物の女性に、韓国俳優と4つも5つも飾ってあります。

色の変わってしまった壁。昭和のまま時間が止まっています。


そうこうするうちに、カウンターの上に無言で出された、ご飯に漬け物は、タクアン二切れw

遅れてシジミの味噌汁も置かれました。

親父さんはなんかブツブツ独り言w

さて上カツライスの登場です。

やや白っぽい衣、パン粉は細かくも、粗くもありません。もう少し油を切って欲しいかな。

厚さは1センチ強でさほど厚くはありません。いただいてみれば、歯応えと共に強い下味がガツンと来ます。結構 胡椒が効いてます。

オーバルのお皿の右半分がレタスを千切った生野菜。薄いトマトも付いてます。マヨネーズが添えられて。

左半分には千切りキャベツ。シャキシャキと歯応えありますね。

学食や駅前食堂で出て来そうなカツライスですね。

濃い味なのでご飯は進みます。ご飯は美味しいですね。まぁお値段なりのお味でしょうか。特別美味しいわけでも無く、特段不味いわけでも無く、ごく普通のお腹を満たす昼ご飯と言う感じです。


洗い桶からお皿を棚に戻していますが、3人分でしょうか。私を入れてお昼、4人のお客さんでは、なかなか厳しいでしょうね。

時代の流れに埋もれてしまいそうなお店でした。会計の時、親父さんがニコッと笑ってくれてのが何故か印象的でした。


2017/2/3



味のとんかつ むとう
ジャンル:とんかつ
アクセス:都営新宿線浜町駅A2口 徒歩3分
住所:〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町3-23-6(地図
周辺のお店:ぐるなびぐるなび 人形町・小伝馬町×とんかつ(トンカツ)